新型コロナウィルスの影響で、世の中が大きく変わりつつある。そんな変化の激しい現代において「子どもに何をしてあげられるか」と悩んでいる親は多いのではないだろうか。
そこで、これまで教育を軸に取材を重ねてきた著者が、教育学、心理学、脳科学等、さまざまな切り口の資料や取材を元に「いま、最も子どものためになる」ことを『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(加藤紀子著)にまとめた。
「家での勉強のしかた」から「遊び」「習い事」「運動」「食事」まで、子育てのあらゆるテーマをカバー。100の「してあげたいこと」を実践するにあたっては、さらに詳細な「421の具体策」で、実際に何をどうしてあげればいいのかまで丁寧に落とし込んでいる。
発売早々、高濱正伸氏(花まる学習会代表)が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめあげた力作である」と評するなど話題騒然の1冊だ。本稿では、特別に本書から一部を抜粋・編集して紹介する。

「子育てのお金」やりくり上手な親の3つの知恵Photo by Adobe Stock

その習い事、本当に子どもがやりたいこと?

 ベネッセ教育総合研究所が2017年3月に3~18歳(高校3年生)までの子をもつ母親1万6170人を対象に、塾などの学校外での「教育活動」について調査したところ、月にかかるお金の平均が3歳では3200円、ピークとなる中学3年生では2万5900円にものぼることがわかりました。

「教育費にお金がかかり過ぎると思うか」との質問に対しては、「とてもそう思う」「まあまあそう思う」と答えた人が全体で67.2%となり、多くの保護者が教育費に対して負担が重いと感じています。

 一方で家計再生コンサルタントの横山光昭氏は、「子どもの教育費を抑えるために、まず見直しを図りたいのは習い事の費用」といい、「『子どものため』という大義名分で、子どもに聞いてみると『やりたいわけではない』『なんとなくすすめられて』というケースも多い」と指摘します。

 ファイナンシャルプランナーなど金融の専門家によると、習い事の費用は年収の5%程度が理想とのこと。

 とりわけ英語やプログラミングなど、親世代が未経験、あるいは苦手と感じる分野には不安がつきものですが、教育資金は成長とともに負担が増加するので、資金繰りは長期的に考える必要があります。

 こうした習い事や教育にまつわるお金のやりくりは、どう考えればいいでしょうか?

【その1】大学進学の資金を最優先に考える

 子どもにかかる学費のピークは大学進学時です。私立か国立かによって幅がありますが、入学金を含めて、入学1年目だけでも90万~140万円程度の費用がかかります。

 横山氏は、大まかな目安として「大学入学までに300万円を目標に貯めるとよい」といっています。横山氏によると、0~15歳に支給される児童手当をすべて貯金しておくだけで約200万円になるそうです。

 子ども名義の通帳をつくり、児童手当と教育資金をそこにコツコツと積み立てていくこと。そのお金は、絶対にほかのことに使わないことがポイントだといいます。

【その2】習い事は、新しく1つ始めたら1つやめる
──子どもの「自由な時間」も大切に

 習い事が1つ増えると、費用が増すだけでなく、子どもの「自由な時間」も減ります。

 幼児教育に詳しい東京大学大学院総合文化研究科の開一夫教授は、「習い事を増やすほどに、友人と遊ぶ時間や親と食卓を囲みながらゆっくりと話す時間が減っていくことも認識したうえで、その習い事が本当に必要か判断してほしい」といっています。

【その3】オンライン学習も選択肢に

 オンライン英会話やプログラミング講座など、子ども向けのオンライン学習サービスが増えています。

 子どもの理解度に合わせて個別に最適化された「Qubena(キュビナ)」や「すらら」のようなオンライン教材を使えば、お金や移動時間が節約できるほか、子どもにとって最も効率的な学習が実現でき、時間の余裕も生み出してくれます。

(本原稿は、『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』の内容を抜粋・編集したものです)