コロナ禍で東京からの移住を決める人が増えてきた。何となくそう感じていたところ、先日の総務省発表によれば、やっぱり東京圏からの転出は増えているらしい。中には初めて地方暮らしをする人もいるのではないか。前回に引き続き、アラフォーになって初めて田舎暮らしをしている筆者が、その状況をレポートする。(フリーライター 武藤弘樹)
都心から転出する人が増えているらしい
東京圏で、初の人口流出。総務省がそんなデータを発表した。総務省の発表によれば、7月の人口移動報告では、東京都からの転出は3万1257人、転入は2万8735人。また、埼玉、千葉、神奈川を含む東京圏からの転出が転入を上回った。これは集計に外国人を加えた2013年7月以来初めてなのだという(総務省統計局 https://www.stat.go.jp/info/today/161.html)。
他のメディアでも言われているが、コロナの影響なのだろう。
東日本大震災時にも関東圏から離れる人はいたが、今回の場合は特定の地域から離れるというより、人口密度が高い都会から離れようと決意した人が多いと思われる。
ところで筆者は、コロナ禍となる少し前、昨年から田舎暮らしをしている。田舎暮らしといっても冒頭に挙げたニュースでは「東京圏」に含まれる千葉なのではあるが、千葉は広い。千葉県の中でも人が少ない方の千葉である。
これまでの連載で書いたとおり、実家が港区であり都内以外で暮らしたことがなかった。中年・妻子持ちとなって初めての田舎暮らしがどんなものなのかをつづるので、都心からの転出を考えている人もぜひ参考にしてほしい。
ティッシュがあれば大体OK
害虫をほふりまくる
ということで、前回に引き続き、田舎暮らし1年を経た現時点での中間総括を行いたいと思う。
今回はまず「虫について」から詳しく報告したい。田舎移住後の数カ月で徐々に虫への耐性と殺意が育ちつつあったが、これが1年たった今はどうなっているかというと、さらに強化されてきている。