最近注目されている「ベガス神経」

この他にも、カリフォルニア大学バークレー校「よりよい人生センター」のダッカー・ケルトナー教授らの研究によって「ベガス神経(迷走神経)」といわれる脳と身体中の様々な器官をつなぐ神経が注目されています。

この神経が、共感や思いやりなどの利他的な気持ちと、体内に起こる生理学的な現象を関連づけていることが明らかになってきました。

人のためになることで健康リスクが抑えられるのも、このベガス神経によるものだと考えられています。

このように利他的行動の能力や心がまえは、長い年月をかけて進化の荒波を生き抜き、私たちの遺伝子にプログラムされてきたのです。

人を思いやり、親切な行動を取ると健康長寿になるのは、私たちの脳や体がプログラムどおりに「生き抜く力」を発揮しているからだと考えられているのです。

星 友啓(Tomohiro Hoshi)
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書。
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/