日本経済は、2020年4~6月期に年率マイナス28.1%のマイナス成長を記録した。もちろん、戦後最大のマイナス幅だ。今後、景気はどうなるのか、実質GDP(国内総生産)がコロナ禍前のピークの水準を回復するのはいつごろになるのか。特集『賢人100人に聞く!日本の未来』(全55回)の#2では、11人のエコノミストに20年7~9月期以降の成長率と、コロナ禍前のピークの水準を回復する時期を予測してもらった。(ダイヤモンド編集部編集委員 竹田孝洋)
2020年7~9月期が年率20%成長でも
コロナ禍前のピークに遠く及ばず
新型コロナウイルス感染拡大の爪痕は深い。いったん大きく縮小した経済が元の姿を取り戻すには長い時間が必要だ。
2020年7~9月期の実質GDP(国内総生産)成長率は年率換算で2桁に達しそうだ。4~6月期のマイナス28.1%から大幅増に転じる。
しかし、GDPの水準はコロナ禍前のピークだった19年7~9月期の539兆円には遠く及ばない。年率10%の成長として約497兆円、20%だとしても509兆円前後だ。
今後の日本の景気動向はどうなるのか。GDPがコロナ禍前のピークの水準を取り戻すのはいつになるのか。11人のエコノミストに予測してもらった。