つまり、バラエティー番組でも「視聴者の求めるものを見せよう」とし過ぎると、リアリティーショーと同様のことが起こってしまうんです。

 だから、今回テラスハウス関連で起こったことは、番組を作ってる人は誰もが自分ごととして、よく考えるべきだと思います。

佐久間宣行テレビ東京制作局プロデューサーさくま・のぶゆき/テレビ東京制作局プロデューサー。2005年から続く人気番組「ゴッドタン」をはじめ、数々のバラエティー番組を手掛ける。会社員ながら、ニッポン放送「オールナイトニッポン0」で水曜日のパーナリティーを担当。テレビだけでなく、映画や漫画、演劇などあらゆるエンタメ分野に知見を持つ

――今後、どんな番組を作りたいですか。

 既存の面白いものを新しい価値観に照らし合わせて削っていくのではなく、価値観そのものをアップデートしていく番組を作っていきたいです。

 昨年10月から放送している「あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~」という番組はオードリーがMCのトーク番組なんですが、事前アンケートなどは一切なくて、毎回完全フリートークでゲストが赤裸々に悩みや本音を語るんです。これも、価値観のアップデートになっているかもしれません。

――エンタメ業界はどのように変遷をたどっていくと予想しますか。

 8月に配信したTWICEのオンラインライブが話題になっていますが、これからどんどんバーチャルでの体験が、よりリアルで派手になると思います。

 一方、スマホのコンテンツは個人的、内省的になっていく。エンタメ業界は、この二極化が進むのではないでしょうか。

Key Visual:Daddy’s Home, Kanako Onda