会社が何のために存在しているか
しかしチェーン店でも、規模の拡大ばかりしていったら、次第にアルバイトの倫理レベルが低下してしまうかもしれない。これは、店長の数が足りなくなったり、経営者の言葉が組織の隅々まで届かなくなるスパン・オブ・コントロールの問題だ。
そのときは、「うちのチェーンは、いまのフェーズではここまでにとどめておくべきだ」という判断を下すことだったあるだろう。
「会社が何のために存在しているか」
つまり、会社が何のために存在していて、どんなことを世の中に届けていくことを仕事としているのかがまず大事だ。それによって適正規模が決まってくる。
会社のあるべき姿として「もっと規模を拡大すべき」となった場合にも、スパン・オブ・コントロールの観点から、経営者や幹部、中間管理職、社員の意識やスキルのレベルなどがしっかり保てるかが重要になる。
もし、キャパシティを超えているなら、新たな人材を外部から採用することも検討すべきかもしれない。
あるいは、自分たちの適正規模はここまでだからこれ以上はやめておこうという判断になるかもしれない。