一流秘書や経営者を始め、政治家、財界人、外資系トップ、芸能人たちを指導する、日本を代表する「国際儀礼(プロトコール)」と「マナー」の指導者である著者が、初めてビジネスパーソン向けの本を上梓。その本『どんな場でも、「困った人」にならない気配りの習慣』より、内容を抜粋してご紹介。今回が最終回です。

著名人、各界トップ、
忙しい人ほど「お礼状」がすぐに届く

 多くの人たちから慕われている“本物の成功者”には共通点があります。その一つはお会いした翌日、遅くとも翌々日には「お礼のお手紙」が届くことです。特に、各界でトップクラスの方たちは、想像できないほど大変多忙な方ばかりなのですが、実際には忙しい方ほど筆まめで、お手紙やカードに直筆のメッセージがしたためられています。

 内容は、「先日はありがとうございます。お会いできて嬉しく思います」といった感謝の気持ちに、「また、お会いできることを楽しみにしています」というような次回へのひと言が添えられているものが多く、さりげない「気配り」を感じます。またそのさりげないひと言から、心に温かいものが広がり、純粋に嬉しい気分になるものです。

 たとえば、女優の水野真紀さんは、ご自身が押し花がお好きで、手紙にもお手製の押し花が添えられていました。

 作家の中谷彰宏さんは、ご自身専用のレターセットをお持ちで、初めてお会いしたときには翌日にお手紙が届き、とても感激しました。

 また、女優の中谷美紀さんからは、主演映画における淑女マナーご指導の際、後日、やはりご本人直筆のお礼状が届きました。

 このほかにも大勢の方から、たくさんのお手紙をいただいていますが、やはり大勢の中からひときわ輝いている人というのは、「ありがとう」の心を手紙に託す習慣を持っていらっしゃると実感しています。