個性を活かす社会で、
あなただけの「ギフト」を輝かせよう
日本の公教育の強みは、格差は多少あれど、質の高い均質な教育が全国各地で受けられることだといわれます。
ところが、この均一、平等であることの裏返しで、日本の公教育は、子どもたちの選択肢が少ないとしばしば指摘されます。
あなた自身も感じたことがあるかもしれませんが、日本の公教育は極端な「横並び」です。
公教育の方向性に合う才能は、確かにサポートされ開花していくでしょう。
しかし、人の才能は多様です。
日本の教育の枠組み、方向性に合わないような天才たちが多くいることは、これまでのギフテッド教育の研究成果から見て、間違いありません。
横並びの公教育では、彼らの才能のつぼみが摘み取られてしまうことも大いにあるのです。
アメリカでは、全体の10%程度がギフテッドな子どもといわれています。
この数字を見て、「意外と多い」と感じませんか?
少子化が進み、今後は経済成長も縮小していくと予測されている国、日本。
今すでに大人になっている私たちも、改めて自分自身の個性や才能について見つめ直していきましょう。
程度の差はあれど、誰にでも、「これは、他の人よりも少し得意」「何の役に立つかはわからないけれど、この好きなことに関しては、際限なく追求できる」ということがあります。
一人ひとりの個性、才能、能力に目を向けていく。この記事を読んでいるあなたの考え方、行動の小さな変化が、いつしか社会全体に広がり、一人ひとりの中にすでにある才能、あなた自身の持っている「ギフト」を輝かせる生き方につながります。
最初にあげたギフテッドの特徴にピンときた方、この記事が少しでも役に立ったと感じたら、ぜひシェアしていただけると嬉しいです。
ギフテッドに対する誤解を解き、社会全体として一人ひとりの個性、才能を伸ばす体制づくりの一助になれば幸いです。
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書。
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/