在宅勤務を出張扱いして、職員に対し手当を支払っている自治体が多数あることがわかった。指摘を受けて見直しをする自治体でも出ている。しかし、この取り扱いは緊急対応として意味があるといえる。(モチベーションファクター代表取締役 山口 博)

在宅勤務が出張になる違和感

「在宅勤務に出張手当」のトンデモ施策が、ある意味建設的といえるワケ
「在宅勤務に出張手当」はなぜ起こったのか Photo:PIXTA

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で在宅勤務の活用が進む中、47都道府県中7割近い32都府県が、在宅勤務を「出張」扱いにしていることがわかった。そのうち5県は出張手当を支給。旅行雑費として千葉県は1日300円、愛知県は1日200円だという。

 この報道を目にして、「在宅勤務が出張?」「在宅勤務で旅行雑費?」と、違和感を覚えた人がほとんどに違いない。出張という言葉には、自宅や勤務地ではない場所に出向くという意味合いが含まれている印象がある。そう考えると在宅勤務を出張扱いすることは、世間の常識からは大きくかけ離れている。

 にもかかわらずこうなってしまったのは、どうやら職員の勤務規定に「在宅勤務」という区分はなく、「出勤」「出張」「休暇」しかなかったことが原因らしい。ならば「在宅勤務」を「出勤」ひいては「勤務」とみなせば違和感はなかっただろう。