記者も11月1日の試合終了直後、アプリの表示を最新の状況に更新したところ、トイレはおおむね空いている模様だったので見に行ったが、実際には長蛇の列だった。

 アプリの画面をよく見ると、「実証実験中のため、実際の状況と異なる場合があります」との表示が。なんじゃそら。

 アプリを制作したLINEの広報担当者によると、混雑を把握するために動きを調べる客もまた、実証実験用アプリをダウンロードし、かつスマートフォンのBluetoothをオンにしている必要があるため、全ての人の動きを完全に反映したものではないという。アプリのダウンロードを強制できないため、悩ましいところだ。

 ちなみにこのアプリは、使用前に自分の座席番号を入力する仕組みで、もしスタンドで感染者が出た場合は通知が来るのだという。入力しておけば安心感は高まるが、これもアプリをダウンロードした人に限られる。

 スタンドの場内アナウンスでは、客席番号が書かれたチケットの半券などを紛失しないよう呼び掛けられていたが、アプリをダウンロードしていない人が、これらを保存するとは限らない。屋外は建物内よりも感染リスクが低いとされるが、もし数日後に感染者の発生が分かった場合、周囲にいた客を把握するには限界がありそうだ。