ワークマン女子の製品には作業着を作り、販売し続けてきたワークマンの思想は感じられる。だが、作業着の進化形をワークマン女子というくくりで普遍化できるかどうか。ユニクロの服のようにワードローブのなかに入り込めるのか。
例えばユニクロの衣料品はこれまで「ダサい」だの「ユニクロ臭い」だのといわれながらも、支持する消費者は製品の満足度から増えてきた。
しかも、今ではそんな悪評はとんと聞かなくなったし、国内では売上高自体大きな伸びはないものの安定しているし、中国を中心とした海外では再びコロナ禍で火がついている。
柳井社長がいうところの「完全なる部品」に近づいているのかもしれず、まずユニクロを店頭なりネットで見てから、ほかのブランドを見るという行動パターンも形成されている。
気になる
「ワークマン女子」の先行き
翻って、「ワークマン」の先行きだが、10年後をめどに「ワークマン女子」を400店(最終的には1000店)、「WORKMAN Plus」を900店、さらに「ワークマン」を200店としていく計画を持っている。
つまり「ワークマン女子」を「WORKMAN Plus」に次ぐ柱に育成する方針のようだ。
アクティブな中高年が増えている現在、そうした客層がを狙ういう見方もできるが、果たしてアウトドア衣料の市場で成功したブランドを「普段着」として定着させることができるのだろうか――。