料理は全て手作りで栄養のバランスを考えなくてはいけない、よその家にも恥ずかしくないキャラ弁を作らなくてはいけない、子どもの服にはシミもシワもなく、髪も毎朝きれいに結んでおく、先生や親の言うことをよく聞く子どもになるようにしつけもちゃんとする、夫や子どものためにも家の中はいつも整理整頓が行き届いた状態にしなければいけない――など、子どもの「お世話係」のママとして完璧であることは、本当に大きな負担になります。

 多様化、グローバル化など変化の激しい時代に私たちは生きています。その時代を生きる子どもは失敗を恐れず、自ら挑戦し、やりたいことを見つけ、自分らしく生きていくことが求められています。

 でも「きちんとした子育て」はある2つのことを奪い、そんな子どもを育てることを邪魔してしまいます。

母親の自己肯定感の低さは
子どもに伝染する

「きちんとした子育て」が奪うのは母親の自己肯定感です。

 自己肯定感とは自分をありのままに受け入れ、価値を認め、愛し、大切にする力のこと。健康な自己肯定感を持っている人は自ら人生を切り開いていく主体性を持ち、自分の軸で決断をして問題解決することができます。

 また自分の長所も短所も受け入れていることで、他者に対しても寛容で共感力と社会性に優れます。批判や反対意見も建設的に受け止めることができますから、コミュニケーション能力にも優れています。これはグローバル化、多様化が進む社会で必須の力ではないでしょうか。

 だから子育てにおいて最も重要なことは、子どもの自己肯定感を育むことにあります。