国とのすれ違いや感染者・重症者数の増加
責任を問われても言及なし

星浩キャスター:北海道、大阪府は国と早めに合意をして(Go Toトラベルの適用を)見直した。都は国とのすれ違いがあって、見直しが若干遅れたように外形的に見える。反省点はあるか。

小池知事:重症者を減らすため、高齢者、基礎疾患をお持ちの方について、Go Toトラベルの自粛ということで話が進んだ。いろんな手は打ってきていた。感染者の増え方がプラトー、台地のようになってきていることから、今回、国と歩調が合った。

小川彩佳キャスター:12月1日に高齢者らへの自粛要請で国と合意したが、その時にもっと踏み込んだ発信をしておけばよかったとか、これまで感染者や重症者が増え続けたことに関して、都のトップとしての責任をどのようにお考えか。

小池知事:ありとあらゆる策を総動員してきた。重症者(の数)は遅れて数字が上がってくる。重症者に対して病床を150床から200床に増やすなど万全を期してきた。府中市にコロナ専用病院を確保した。東海大学から病院を丸ごと提供してもらうなど、対策を打ってきた。

 高齢者らへのGo Toトラベル利用自粛要請は、小池知事にとって「兵力の逐次投入」には当たらないらしい。またGo Toトラベル停止を即座にはっきりと求めなかった責任を問われたにもかかわらず、言及を避けた。むしろ、病床を増やしたといった回答に終始し、自身の責任については一切触れなかった。

 しかも番組内ではその後、小池知事が成果として強調したコロナ専用病院で医療スタッフが著しく不足している実態を、現地での詳細な取材映像を交えて厳しく指摘されていたのだから、何をか言わんやである。

 12月15日、都内のコロナ新規感染者数は速報値で460人を記録。重症者数は78人で、5月に緊急事態宣言が解除されて以来最多だった。コロナ禍に見舞われる世界各地では、政治指導者の一つの決断が住民の命を左右し得る重大な局面が続いている。

「危機管理の要諦は何か。それは大きく構えて、総合的に集中した取み組みを行うということ」という言葉を、誰よりも小池知事自身が反芻(はんすう)すべきではないか。