社員の気持ちを高める
過酷ファッションショー
土屋:ワークマンでは「過酷ファッションショー」を行っています。雨、雪、風が吹き荒れるボルダリングウォールやランウェイのなか、ワークマンのウエアを着たアンバサダーがさっそうと現れるのです。
御立:画期的なファッションショーですね。
土屋:これをやったのは、話題づくりと同時に、社員の志気を鼓舞する狙いがあります。ファッションショー会場も、新宿ルミネ、渋谷ヒカリエなど社員にとって夢が持てる場所にしました。会場費は高額ですし、過酷ファッションショーでは大量の水を使うので、いろいろ気を使うことはありましたが、結果的によかったと思います。
御立:ファッションショーなどをやってメディアに出ると、社員も周囲から、「あなたの会社はおもしろいことをやっているね」と言われそうですね。
土屋:うれしそうにしています。
御立:表舞台に出るのがポイントでしょう。JR東日本テクノハートTESSEIという新幹線清掃サービスの話がすごく有名ですが、制服を派手にし、クリスマスシーズンにはクリスマスっぽい衣装で掃除をするように変えただけで定着率が変わりました。
自分たちが「日の当たる存在」なんだと思うことは重要です。もともと自分たちは「日の当たらない存在」と思っている職場ほど、ギャップの効果は大きい。
土屋:最近はエゴサーチする社員が増えました。毎日1時間ぐらい「ワークマン」をエゴサーチして情報を集めています。
御立:ワークマンがそれだけいろいろな人の話題にあがるようになったということですね。自分の会社がいい意味で注目されると、社員さんもうれしいでしょう。