毎日、自分に問いかけよう!
心の健康を保つ「6つの質問」
こうした基本的な生活のリズムを整えたうえで、心の健康を保っていくには、日々、次の「6つの質問」を自分に問いかけようと、カリフォルニア大学バークレー校Greater Good Center(GGC)では勧めています。
◎1.今日、自分が生活している中で、感謝すべきことや人は何か?
うまいものを食べた。
面白いテレビ番組を見ることができた。
どんなささいなことから始めてもかまいません。
3度の食事ができて、それなりに文化的生活ができていること自体、感謝すべきことかもしれません。
毎日ありがたいと思える、感謝できることを3つ、思い浮かべて眠りにつくと、心や体の健康につながることが、これまでのポジティブ心理学で明らかになってきました。
◎2.今日は誰とつながるか?
誰と話したり、メッセージをやりとりしているかを意図的に振り返り、上記4つの基本、「Move」「Nourish」「Connect」「Be」を意識していきましょう。
毎日最低3人となんらかのやりとりができるようにしましょう。
◎3.今日、私の通常のルーティーンであきらめるべきことは何か?
今は非常事態のパンデミックの世の中ですが、今できることに集中するために、「何をやらないか」を意識しておきましょう。
◎4.どうやって今日は外出しようか?
意識して外出してエキササイズしたり、気分転換が大切です。
外の空気を吸ったり、散歩しましょう。
近くの公園で自然を見ることでリフレッシュして脳を休めると、仕事のパフォーマンスにつながります。どうしても、外に出られない場合は、窓から外を眺めたり、十分な換気をするだけでも効果があります。
◎5.どうやって体を動かすか?
先ほどの4つの基本の一つ、1日20~30分、家でも外でも、安全な環境で体を動かすプランを考えてみてください。
◎6.今日の自分の創作は何か?
料理でも日記でもなんでもいいので、自分が今日つくった素晴らしいものを改めて見つめ直し、自分の主体性と創造性を改めて感じてみてください。
いかがでしたか。
どれも言われてみれば当たり前のようなことですが、カギとなるアイデアは、こんなときだからこそ、身近な生活空間に転がっています。
今こそ生活の基礎を意識的に見直し、心のリズムを保っていくよう心がけたいところですね。
私の初の著書『スタンフォード式生き抜く力』には、コロナ禍を生き抜くヒントを出し惜しみなく凝縮しました。よろしければご一読いただけたらと思います。
(本記事は星友啓公式ブログの人気記事をもとに最新情報を加えて大幅に書き換えたものです)
スタンフォード大学・オンラインハイスクール校長
経営者、教育者、論理学者
1977年生まれ。スタンフォード大学哲学博士。東京大学文学部思想文化学科哲学専修課程卒業。教育テクノロジーとオンライン教育の世界的リーダーとして活躍。コロナ禍でリモート化が急務の世界の教育界で、のべ50ヵ国・2万人以上の教育者を支援。スタンフォード大学のリーダーの一員として、同大学のオンライン化も牽引した。スタンフォード大学哲学部で博士号取得後、講師を経て同大学内にオンラインハイスクールを立ち上げるプロジェクトに参加。オンラインにもかかわらず、同校を近年全米トップ10の常連に、2020年には全米の大学進学校1位にまで押し上げる。世界30ヵ国、全米48州から900人の天才児たちを集め、世界屈指の大学から選りすぐりの学術・教育のエキスパートが100人体制でサポート。設立15年目。反転授業を取り入れ、世界トップのクオリティ教育を実現させたことで、アメリカのみならず世界の教育界で大きな注目を集める。本書が初の著書。
【著者公式サイト】(最新情報やブログを配信中)
https://tomohirohoshi.com/