(1)目標設定が高すぎる

 戦力が1対10と、相手のほうが断然有利な場合、いくら将軍が「突進せよ」と命令しても、「走る者有り」。兵士たちは逃げ出します。

 これは目標設定が高すぎることを意味します。いくら自分で高い目標を設定しても、現実に動こうとすると、すぐに「達成できそうもないな」とわかり、あきらめてしまうことになります。

 つまり悪いのは、そんなに高い目標を設定した自分自身です。

 常に目標達成に向けてアグレッシブに行動するためには、「もうちょっとで手が届く」というレベルから、段階的に上げていったほうがいいのです。

(2)自分を律することができない

 将軍が弱くて兵士が強いと「弛む者有り」。兵士たちはたるみ切って、怠けたり、勝手な行動を取ったりします。これは自分を律することのできない人を意味します。自分で自分を厳しく律しないと、人間はどうしても楽なほうに流れます。怠惰になってしまうのです。そんなふうでは、事がうまくいかなくて当たり前。

 悪いのは、やはり自分自身です。ともすれば楽をしようとする自分を自分で叱咤して、モチベーションを維持しなくてはいけません。

(3)ダイナミックな行動がとれない

 将軍が“堅物”すぎると、兵士たちは通り一遍の行動しかできなくなってしまいます。これが「陥る者有り」の状態。

 人間もあまりにも既成概念や固定観念に囚われていると、それに縛られて、自由闊達な発想・行動ができなくなってしまいます。とくに現状を打開する必要があるときは、思い切った策を打つための変幻自在な発想力が求められます。

 それができなければ、悪いのは発想力の貧困な自分自身です。アイデアに行き詰まったら、自分を縛る既成概念・固定観念の枠を取っ払い、多面的に物事を見なければいけません。