台湾の大学に通う日本人留学生
1時間の時差でも「説明会に参加できない」

 現在、台湾の大学に通う大学3年生の女性(21歳)は、コロナ禍でも日本に帰国せず、台湾に残って大学の授業を受けてきた。オンライン企業説明会やWeb選考によるメリットを感じる一方で、新型コロナによって、自身の就活スケジュールが狂ってしまったのも事実だという。

「本当は昨年の6~9月、今年の1~2月の大学の休みを利用して日本に戻り、就活をする予定だったが、それができなくなってしまった。オンライン説明会はありがたいが、開催されるのが日本時間の正午から1時間などだと、1時間の時差のある台湾ではちょうど授業中で参加できないケースもある。また、企業説明会は日本の大学のテスト期間を避けて行われることが多いと思うが、それだと台湾の大学のテスト期間と重なってしまって、参加するのが難しい」

 就活において地理的、時間的なハードルを越えなければならなかった日本人留学生の多くは、これまで毎年米国ボストンで開かれるバイリンガル向けの就職イベント「ボストンキャリアフォーラム」に参加するか、大学の休暇を利用して帰国し、日本の大学生と同じように就活をするのが主流だった。

「台湾の大学に通っていた日本人の先輩の中には、金土日で帰国して就活をして月曜日から普通に大学に通うような生活をしていた人もいたが、今年はそれもできない。また、昨年はボストンキャリアフォーラムがオンラインになって参加社数が減ったことに加え、オンラインで内定まで決めてしまうのにはためらいがあった」

 そうしたときにこの女性が利用を始めたのが、前出の周氏が事業を担当する就活スカウトサービスの「iroots」で、現在では同サービスが行う海外大生向けの企業説明会に参加して、企業研究を進めているところだという。