福島県の推定関係人口は
なんと人口の6.8倍に

 今回の結果で推定関係人口が最も多い1位に選ばれた福島県。なんと推定関係人口は、現在の人口(約182万人)の6.8倍にあたる。2位の沖縄県についても、推定関係人口は現在の人口(約146万人)の6.5倍にも上った。

 同調査を行ったブランド総合研究所の田中章雄社長は、この2県の特徴について以下のように語る。

「今回の調査で関係人口を構成する『出身者』と『応援者』の割合を比較すると、2県ともに応援者のほうが多かった。出身者以外でこれらの県とつながりのあった人にとって、2県には応援したいと思わせる魅力があるようだ」

 では具体的に応援者は、「応援したい」と選んだ都道府県とどのような関係性があるのか。実際に同調査では、各都道府県の応援者に対して、「応援したい都道府県とは、どのような関係がありますか(複数回答可)」と尋ねている。

 その結果、調査全体では、最も多いのが「家族や親戚がいる」(22.7%)で、「過去に住んでいた」(15.9%)、「知人や友人がいる」(14.6%)と答える人もいるなど、やはり人と人とのつながりやコミュニティーが関係人口にはとても重要であることが見えてくる。また「観光で何度か訪れた」(16.0%)は、「家族や親戚がいる」に次ぐ2番目に多い回答だった

「実は、『一度だけ観光で訪れた』と答えた人は4.6%と少数だった。やはり何度も訪れることにより、応援したい気持ちが高まり、関係人口となることにつながるようだ」(田中社長)

 一方で、1位になった福島県の応援者に尋ねた、応援したい方法については、他県と比較して「ボランティア活動」や「寄付」「産品購入」といった項目を選ぶ人が多かったという。

 先日、東日本大震災の発生から10年を迎え、原発事故も含めた多大な被害が風化しつつあるように多くの人が感じているかもしれない。しかし今回の結果は、「福島県を応援したい」という気持ちは決して風化していないことを、私たちに実感させてくれているようだ。

(ダイヤモンド・セレクト編集部 林恭子)