東京オリンピック・パラリンピック大会組織委員会元会長の森喜朗氏の発言が物議をかもし、そのなかで、「わきまえない」という表現がさらに波紋を呼んだ。今回は森氏の発言内容とは関係なく、一般に、特に会議の席で「わきまえない」とはどういうことなのかを考えてみたい。
「わきまえない」は
五つの観点で考えられる
「わきまえない」というのは、何らかの基準に照らしての評価であるが、五つの観点から考えることができるだろう。(1)発言者の立場、(2)発言内容、(3)発言のタイミング、(4)発言時の態度、(5)発言の目的――の五つである。詳しく見ていこう。