まずは「結果」ありき

――『リーダーの仮面』を読んでいると、「心地いい」とか、「モチベーションが上がる」ということより、「とにかく結果で評価する」ことが強調されています。イメージとしては、かつての欧米的な「成果主義マネジメント」と似ているようにも感じるのですが、実際そういう側面もあるんでしょうか?

安藤:かつての成果主義と近しいところはあると思います。

 ただし、成果主義や競争原理においても、会社によって解釈はバラバラで、同じことが行われていたわけではありません。

 会社によっては、組織の中に誤解や錯覚を生み出してしまう成果主義を導入したり、誤った競争原理を使っていたと思うんです。

 その点、私たちは違います。

 組織のなかで、誤解や錯覚を生むようなものではなく、本当の意味で「会社として結果、成果を上げるための競争環境」とはどういうもので、どうやって作っていくのか。それを完璧な形でロジック化しています。

「流行りのマネジメント理論」は、なぜうまくいかないのか

 仕事において、モチベーションとか、エンゲージメントとか、居心地とか、人間関係とか、そういうことが大事なのではなくて、最初に求められているのは「結果、成果」です

 だから、シンプルに結果で評価する。それが原理原則で、それ以外はないんです。

 その順番を入れ替えると、おかしなことになってしまいます。

――なるほど、順番が大事なんですね。

安藤:そうですね。会社の目標があって、その目標を達成するために人が集まっている。

 その目標を達成するための責任は誰にあるのかと言えば、当然トップです。

 その次に部長や課長がいるとすれば、当然、部長や課長にも課せられた責任、機能があるわけです。

 会社は、部長の何を評価するかと言えば、会社がマーケットから評価されること、すなわち結果、成果に繋がる動きをしたら、それを評価する。

 ただ、それだけです。

 それが下まできれいに繋がっている。

 みんなが自分の責任と機能を果たして、会社がマーケットから評価される動きをしたら、それを評価する

 これ以上にシンプルな話はありません。

 それ以外の部分で、モチベーションを上げたとか、プロセスで頑張ったとか、いろんなことを付け加えていくから、複雑になって「結果のためになっていない行為」までが評価されてしまうことになってしまう。

 マーケットで勝とうと思ったら、シンプルに結果で評価するしかないんです。