新入社員はその強みを生かして、どんどんいろんな先輩社員に話を聞きに行くようにしたら、最も重要な企画力である「課題発見力」を高めることができると思います。

 DXの他社事例も案外、知られていないものです。それを積極的にネットなどでリサーチして、わかりやすく「課題・解決策・効果」の三つの軸で整理して発表していく。これができればより貴重な「戦力」になれるでしょう。

 特に理系出身の新入社員は、技術面の事例を「いま何ができて、どういうふうに役に立つのか」という視点も盛り込んで整理して、どんどん発表したらいいと思います。

 こうしたアクションは、新入社員の中ではもちろん、先輩社員との比較でも頭一つ抜け出すDXリテラシー磨きになるはずです。

「調整力のある上司」を味方につける

 いま多くの企業の経営サイドはデジタルネイティブの「積極性」に期待しています。つまり、新入社員が自ら手を挙げて拒絶されることはまずありません。なので、どんどんDXプロジェクトに携わる機会を積極的につかみにいくべきです。

 各企業でDXを任せられている人材に共通するのは、最近のITサービスに詳しいことはもちろん、自社の「悪習」に染まっていない新しい視点で物事が見られるという点です。これは前述の新入社員の強みにも通じます。

 ただ、新入社員に圧倒的に足りないのは「巻き込み力」です。当たり前ですが、DXプロジェクトは一人では進められません。やはり協力者を増やす必要があります。そのためには、部長クラスとか全社的な影響力のある人を味方につけておくことが大事になるでしょう。

 たとえば、新入社員は何か困りごとがあった時に、それをだれに話せばいいのか、よくわからないケースも多いはずです。その時に、まず社内事情に精通していて調整力のある上司に相談すれば、「それならあの人に聞いてみよう」と自分に代わって巻き込んでくれます。それができたら格段に成果を出しやすくなるはずです。