株式市場からの退場を余儀なくされる米国企業

菅義偉政権のブレインの一人であり、大手投資銀行ゴールドマン・サックスで日本経済の「伝説のアナリスト」として名を馳せていたデービッド・アトキンソン氏は、「日本企業の生産性が低いのは、生産性が低い中小企業が多いからだ」と常々指摘しています。

生産性が低い中小企業が数多く存在しているために競争が激しくなり、結果として収益性が低下するという現象が起こっているというのです。

生産性とは、ビジネスに投入したリソースから得られるリターンの程度を示しており、生産性が高まれば収益性も高まります。

アメリカでは企業の「選択と集中」がはっきりしており、生産性と収益性が低く、競争力がない企業は株式市場からの退場を余儀なくされます。

生産性と収益性が高く、優れた競争力を持つ企業はライバルとの競争を勝ち抜き、高いシェア(市場占有率)を背景として価格決定力を握っています。

シェアが高く価格決定力を握っているからこそ収益性も高まり、連続増配が続けられて株価も上がる。

そうした企業が米国株には多いのです。