JR東海も2001年から東海道新幹線のインターネット予約サービス「エクスプレス予約」を開始するなど、非対面、チケットレス利用をいち早く促進してきたが、現在、建設中のリニア中央新幹線においても、切符売り場は設けず、乗車券は全てチケットレスとする方針を明らかにしている。

新幹線や特急列車で
進むチケットレス化

 みどりの窓口の代替手段として期待されているのが、チケットレスサービスだ。JR東日本は昨年3月にインターネット上で指定券を予約・購入できるサービス「えきねっと」で新幹線の乗車券を購入する際に、手持ちのICカードを登録すると、自動改札にタッチするだけで乗車できる「新幹線eチケットサービス」を開始。

 また今年3月には、ICカードのチャージ残額で新幹線自由席に乗車できる「タッチでGo! 新幹線」のサービスエリアをJR東日本管内全域に拡大するなど、みどりの窓口で乗車券を購入しなくても新幹線を利用できる環境を整えてきた。

 6月27日には、えきねっとの大規模リニューアルを行う予定で、経路検索、価格比較、座席選択などが利用しやすくなるほか、受け取りQRコードを駅の自動券売機にかざすだけで切符を受け取ることができるようになる。

 チケットレス化が進むのは新幹線だけではない。えきねっとでは2010年からスマートフォンを利用した「えきねっとチケットレスサービス」を提供しており、中央線特急「あずさ」「かいじ」や常磐線特急「ひたち」「ときわ」、東海道線特急「湘南」「踊り子」など首都圏の在来線特急各線が対応済みだ。

 今後は、乗車券・特急券の代わりにQRコードをチケットとして利用できるサービスの検討を開始すると発表されており、鉄道のチケットレス化は着実に進むことになりそうだ。