就活本に初めて「自己分析」の考えを取り入れた本として
15年連続大学生協第1位のベストセラーを誇る『絶対内定』シリーズ。
ただ内定をとるためだけではなく、「心から納得のいく進路が見つかる」「本当にやりたい仕事がわかる(やりたいことに気づける)」「自分らしく働ける会社と出合える」「入社してから『こんなはずじゃなかった』と後悔しない」ための1冊であることが大きな特徴だ。
キャリアデザインスクール「我究館」のもつ、1万200人以上におよぶ就職・転職指導の経験を活かしたノウハウが、このシリーズには詰まっている。
コロナ禍で価値観が大きく変わるなか、会社選びも大きく変わってきている。
自分らしい働き方とは、生き方とは…、
今、じっくり自分と向き合う時間を『絶対内定』と過ごす就活生が増えている。
今回は、インターンシップで評価される学生の特徴についてお伝えしていく。
(構成/藤本健司、ダイヤモンド社・朝倉陸矢。こちらは2021年5月15日の記事を2023年度版(2025年卒向け)としてアップデートして掲載しています)

【25卒インターンシップ】<br />人事の評価が高い学生に共通する3つの特徴とは!?Photo: Adobe Stock
我究館・藤本健司副館長 藤本健司(ふじもと・けんじ)
我究館館長
千葉大学教育学部卒業後、(株)毎日コムネット入社。営業に配属され、2年目に優秀社員賞、3年目に社長賞を受賞。2012年「世界の教育問題に対峙したい」との思いから、青年海外協力隊としてケニア共和国で活動。3年間、JICAや現地の省庁と連携し、児童福祉施設における情操教育やカウンセリングに携わり、「人は志や気づきによって大きな成長を遂げられる」ことを実感する。2016年より(株)ジャパンビジネスラボに参画。我究館学生校の主担当コーチとして大学生をサポート。外資系投資銀行、コンサルティングファーム、総合商社、広告代理店など、難関企業に多数の内定実績がある。

人事はグループワークで何を見ているのか

 数日間にわたるインターンシップでは、グループワーク(GW)が実施されることが多い。

 テーマは学生生活では考えたことがないようなものが多く、考えるにあたって必要な書類が、初日に配られる。それを読み込んでから、参加者は議論をスタートする。インターン期間中に結論を出すには、かなりハードなテーマがあえて設定される。多くの学生は、期間中、自宅に課題を持ち帰り、情報収集やデータ分析にあたり、まさに不眠不休のような状態だ。そして、最終日にプレゼンを行う。

 数日間だが、その企業で働くことの厳しさを疑似体験できる。そんな中で、間違った努力をしてしまったせいで評価を得られないのはもったいない。そこで今回は、インターンのグループワークで評価される学生について、企業の人事に聞いた内容を紹介する。

 人事担当者は、次の3点を見ているそうだ。

成長性
 インターンの最中に見てとれた今後の「伸びしろ」や実際に「成長した」と感じられた点だ。先述の通り、難解な課題が出されることが多いため、参加する学生が持っている経験や知識がそのまま通用することはほぼない。その壁をどのように乗り越え、何を学ぶのかを見ている。

積極性
「受け身」ではなく「主体性」がどれだけあるか。成長や貢献に対する貪欲さがどれだけあるか。

かわいげ(人としてのチャーミングさ)
 その人の好感度を見ている。あいさつや笑顔、がんばる姿など、ついつい応援したくなるタイプか。きみを数日かけてじっくり見てもらえる。一瞬の印象で判断されてしまう面接とは大きく違う点だ。きみにこの素質が備わっていれば、相当なアピールになる。「一緒に働きたい」と思ってもらえるだろう。

GWで評価される学生の傾向

 次ぺージからは、「成長性」「積極性」に関して、求められる具体的な行動をそれぞれ見ていこう。