中国で3人目の子どもが欲しい人は少ない!?
6月1日は中国では「児童節」といい、日本でいえば「こどもの日」にあたる。その前日の5月31日に、中国共産党中央政治局は、夫婦1組で子どもは3人まで出産できると、従来の産児制限を緩和する方針を打ち出した。しかも、緩和方針をより有効にするために、奨励策もいろいろと講じる考えを明らかにした。
「今年のこどもの日に、中国が子どもたちに用意した最大のプレゼントは弟と妹だ」、「3人目の子どもを産む人は2人目の子どもを出産したことのある女性だ。2人目の子どもを出産するお母さんには、既に1人目の子がいる。営業の表現を借りれば、リピーターを作るだけで、新規顧客は掘り起こしていない」といったジョークがSNSにたくさん出ている。
新華社通信は「第3子出産奨励政策」を報じたニュースの下に、この政策についてのアンケートを差し込み、次のような設問(カッコ内は回答者数、割合)を設けた。わずか20分間で1万8587人の読者が回答したという。
(2) すでに計画に入れている(148人、約0.8%)
(3) 躊躇している。解決しなければならない問題はたくさんある(586人、約3.2%)
(4) 全く考えていない(1万7000人、約91.5%)
つまり、3人目の子供が欲しいと思う人は5.4%ぐらいしかおらず、第3子を作ることに消極的な人は94%以上もいるのだ。