そうすれば、他の学生よりも、その業務について深く、真剣に、違った角度からその職場や業務について考えることができるようになるはずです。そして、そうした視点があれば、企業の採用担当者に対する質問の角度もより鋭いものになり、また実際に自分が本当にこの会社で働けるのかどうかを、より切実なレベルで見極めることも可能になります。このように、受け方のポイントの1つ目は、キャッシュ(お金)の流れを想像するということです。

実際の業務なら
誰が登場人物かを考える

 リアリティを欠く理由の2点目は、人です。インターンシップでは、実際にその業務をしているときの「登場人物」がわかりにくいです。ビジネスでは受注したり、発注したりする取引先の企業、一般顧客やユーザー、上司や先輩や同じチームの同僚、他部署の担当者、社内スタッフなど、さまざまな人と関わりあいながら業務を進めるのが普通です。

 キャッシュ(お金)と同様、その企業のその部署のその業務では、どのような取引先、顧客、社内の担当者などと接する可能性があるのかを調べて、それをイメージしてリアルな体験に近づけることが必要です。これが受け方のポイントの2つ目です。

「キャッシュ(お金)と人」という2つのポイントを欠くために、企業のインターンシップを何も考えずに受けると、リアリティがないままなんとなく参加しただけで終わってしまい、意味のないものになってしまいます。

 そして「受け方」のポイントの3つ目は、企業説明会でわからなかったことを解消するということです。企業の仕事がどんなものなのか、その企業の文化がどんなものなのかは、1人や2人の先輩に会って、少し話を聞いたくらいではなかなかわかりません。ですから企業説明会の動画やHPのコンテンツなどを見て、疑問に思ったことや調べてもわからなかったことを整理して臨むのが、3つ目のポイントです。これは、応募フォームの書き方にもかかわってきます。