(2)間食と上手に付き合おう

 ちょっと集中力が落ちたかな……というとき、甘いおやつに手が伸びるという人は少なくありません。在宅勤務をしていて雑談量が少ない場合など、間食を気分転換やイライラの解消役として使っている人も多く見られます。

 昔から、「疲れたら甘いものを食べると良い」「甘いものは脳のエネルギー源」などといわれていることもまた、つい食べてしまう言い訳になるでしょう。実際、食べた瞬間は血糖値が上がってハイになるので目標を達成したかのように思われるのですが、その後、血糖値が急降下するとテンションもガタ落ちに……。さらに「エンドレスで何か食べたい気分になる」という悪循環にも陥りやすくなります。

 そこで提案したいのは「疲れたら」「イライラしたら」「行き詰まったら」、本当に休憩してしまおう、ということです。「仕事をしながら間食をとる」のではなく、温かい飲み物を入れて、できれば場所を変え、本当に小休憩をするのです。そうなると、心が満たされて、食べすぎ防止に一役買ってくれます。

 また、ランチをとるタイミングを逃してしまったときなど、ナッツやチーズなどの「体に良い」とされているものを間食にすることもあるかもしれません。そんなときには「サラダと合体」させることをおすすめします。

Photo by Mariana Medvedeva on Unsplashナッツやチーズはおやつにそのまま食べるのもいいですが、サラダに足すと満足感が増します。ランチにもおすすめです Photo:Mariana Medvedeva on Unsplash

 サラダといっても、イチから作るのではなく、コンビニやスーパーで売っている、100円以下の千切りキャベツみたいなものでも十分です。間食を食事の穴埋めにするとどうしても食べすぎてしまいますし、サラダだけだと物足りない人でも、脂質やタンパク質を合わせて取ると最後までおいしくいただけます。こうした野菜に含まれる食物繊維も、食後の急激な血糖値の上昇を抑制してくれるので、間食に限らず、「ランチがサラダだけ」という人も、ナッツやチーズを加えてあえてリッチなサラダにして満足感を上げるのもおすすめです。