チームで取り組むポイント(1)
会社にも個人スペースを設ける

 中小企業にありがちなのが、「ワンフロアに全社員が座り、区切りがない」という状況です。もちろんこの体制が合っている企業もありますが、この配置の場合は社員の逃げ場が無くなってしまうのが特徴です。

「集中したい」「一人で考えたい」という人が周囲をシャットアウトできるようなエリアを作ることは、一つのアイデアです。個室を用意することが難しい場合は、不透明な仕切りやパーテーションを用意するだけでも良いでしょう。

チームで取り組むポイント(2)
出社時のコミュニケーションにルール

「個人で取り組むポイント」でもお伝えしましたが、チームでも「集中タイム」を導入するのは効果的です。例えば、「話しかけていいタイミング」「集中すべきタイミング」を決めておくことも一つの手段です。

 出社時はつい気軽に隣の人に話しかけてしまいがちですが、相手は集中して作業をしている最中かもしれません。そういった業務の妨害ともいえるコミュニケーションを防ぐために、社員それぞれが「集中タイム」を決めて提示する、周知させるなどといった手段をチーム全体で取り入れるのも良いでしょう。

チームで取り組むポイント(3)
オンラインでのコミュニケーションにもルール

 オンラインでのコミュニケーションがうまくいかずに二の足を踏んでいる場合、こちらでもある程度のルール決めを行うといいでしょう。例えば「チャットが飛んできたら、忙しくてもまずはリアクションを送る」「定期的に短時間のミーティングを行い、社員の様子を把握する」といったルールです。

 オンラインだからといって社員同士にコミュニケーションを任せきって放置すると、連絡の行き違いや漏れが生じやすくなります。ある程度の決まりを導入して、無法地帯にならないような配慮が必要です。

 企業や部署、個人によって適した出社スタイルは異なり、ルールを決める際にも「他がやっているから」ではなく、自らに合った方法を選ぶことが大切だといえるでしょう。不要なストレスを感じない・与えないためにも、出社の比率やスタイルについて社員同士でのディスカッションを行うことをおすすめします。