どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーこちらからどうぞ。

資産26倍、驚異のリターンを実現したプロフォルマの中身とはPhoto: Adobe Stock

稼働して5年の投資期間で
ほぼ不動産評価額が2倍に!

 では、驚異のリターンの物語の舞台となった、神楽坂のケース・スタディをもとに、実際のプロ・フォルマ(資産運用の未来予想図)を見てみよう。

 信じられないかもしれないが、稼働して5年の投資期間でほぼ不動産評価額が2倍となっている。そして内部収益率(IRR)については借入を含めた総投資額約1億5000万円では16%、そして、自己資金分の700万円に対する融資でてこの原理が働いたレバレッジドIRRは、なんと153%で、資産拡大倍率(レバレッジドMultiple)は26倍にまでなっている。

 ここに物件売却、つまり映画のジ・エンドまでの実際の成績を公開する。

 そして、膨らんだ自己資金で次の好きな物件投資を拡大することも格段に取り組みやすくなる。同じ様なサイズ感の不動産開発を行いながら、自己資金を貯金してリスクに備えてもいいだろう。

 もちろん銀行からの、あなたを見る目がまったく変わってくる。今まで支店に出向く側だったが、支店担当者があなたの自宅にまで来てくれて書類の準備などをしてくれるまでになるだろう。