どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売されました。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーこちらからどうぞ。

ハーバード式不動産ファイナンスの極意、プロ・フォルマ=資産運用の未来予想図とはPhoto: Adobe Stock

たったひとつの物件への投資で、
貯金700万円が26倍(26 X Multiple)になった

 ここまでの連載で、不動産の真のデザインとは、アルファを創造できる建築企画やソフト・ハード両面のデザインであることを学んでもらった。

 今回からは、そんな素晴らしいブルー・プリント(建物企画)に、まさに必要な世界共通の不動産ファイナンスと、日本ならではの融資を獲得するための技術についてお伝えしていきたい。

 そして不動産ファイナンスの極意を知れば、自身の資産を驚くほど増やしてくれることに興奮するに違いない。

 僕の社会人3年目の貯金(資本)700万円が、たったひとつの物件への投資で26倍(26 X Multiple)になったのは、紛れもないハーバード式不動産ファイナンスの極意のおかげだ。

 すでにご紹介したBOE分析(封筒裏書分析法)は、1年間のキャッシュフローを簡潔に表した一面だった。不動産のバリュエーション、言い換えると不動産評価額について算出もしてみた。

 つまり、これから何年、何十年と続く不動産投資の物語の最初の一コマ(1年分)を切り取り、そして最後の一コマを売却可能な不動産価値として切り取ったものだと言える。

 このスナップショットだけでも、100にひとつの数のゲームをくぐりぬけた物件は、「数字的にも映える」魅力的な一枚のBOE写真に仕上がっているのではないだろうか?