投資先を分散、長期で保有して「お金を育てる」
投資信託はいろいろな会社などにまとめて投資できる(分散投資といいます)ことが魅力のひとつです。ただ、金融危機などで株価や為替が大きく変動するのを目の当たりにすると投資をしても大丈夫なのか心配になるかたも多いでしょう。
そこで、下の図をご覧ください。これは日本を含めた世界の株式(*2)に毎月1万円ずつ、20年積み立てを行ったときの受取額を示したものです。横軸は積み立て投資を行った期間で、たとえば、「1995~2015年」「1996~2016年」「1997~2017年」というふうに表示しています。縦軸の棒グラフは、毎月1万円ずつ20年積み立てた投資元本240万円がいくらになったかを示しています。
かりに世界株に20年積み立て投資をしたら、240万円が平均すると563万円になりました。一番成績のよかった20年では855万円にふえています。いちばん成績の悪かった20年でも273円という結果になりました。
過去のデータですから、未来も必ず元本割れしないとは言えませんし、1年といった短期間であれば、資産が大きく目減りすることもあります。しかし「分散投資」と「長期」を組み合わせることで、結果的に安定した運用ができたわけです。
*2世界株式:MSCIワールド(グロス、円ベース)=日本を含む先進国株の指数を使用