ベンチマークを急に変えるようなら
運用者としての見識を疑おう

 投資家の側は、市場区分にこだわらずに個々の企業を評価すればいい。機関投資家の運用ベンチマークは当面TOPIXでいいはずだ。元々TOPIXでリスク・リターンを考えて資産配分しているのだし、プライム指数についてはまだ十分なデータがない。「プライム銘柄」の方が「TOPIX銘柄」よりも投資対象として優れていると判断できる論理的な理由もない。

 年金基金などで、ベンチマークをいきなりプライム指数に変える向きがあれば、運用者としての見識を疑うべきだ。

 また、将来「プライム指数連動インデックスファンド」が登場した場合に、この指数がどのように使われているかについては、十分注意を払う必要がある。株価指数「JPX日経インデックス400」(運用のターゲットとしては構造的な欠陥を持っている)のように、鳴り物入りで登場してもその後に注目されない指数になる場合もあり得る。

 付け加えると、「運用のターゲットとして」のTOPIXは、例えば日経平均と比較して相対的に優れているが、欠点がないわけではない。プライム指数連動インデックスファンドが同様の欠点を引き継がないかについて、投資家は十分注意しておきたい。