どんな時代でも生き残れる不動産投資家になるための極意とは何か? 不動産投資で利益をあげ続けるためには、基本となる知識やノウハウを学ぶ必要があります。ハーバード大学デザイン大学院で最先端の知識を学び、それに自身の体験から得たノウハウをミックスして体系化したハーバード式不動産投資術』(上田真路著、ダイヤモンド社)が発売。本連載では、世界のどこでも通用する、遍的で再現性のあるナレッジである不動産投資術について、同書の中から抜粋してそのエッセンスをわかりやすくお届けします。良い不動産をデザインするとは、どういうことか? 驚異のリターンを実現するファイナンスの極意とは? 不動産投資のリスクをどうコントロールしたらいいのか? などについて、実際の事例(ケース・スタディ)を踏まえてそのメカニズムを解き明かしていきます。不動産投資を始めたいと思っている人、すでに始めている人、さらに上を目指したい人必読です。好評連載のバックナンバーこちらからどうぞ。

不動産投資で<br />有利な融資を得るための<br />3つのポイントPhoto: Adobe Stock

最低でも5行に融資を持ち込もう

 どうやって有利な融資をしてくれる銀行を開拓したらいいか? あるいは優秀な銀行の担当者を紹介してもらえるのか? という読者の皆さんからの最大の疑問にお答えしよう。その答えは、大きく以下の3つだ。

 ①成功している大家仲間とセミナーなどで知り合い、銀行を紹介してもらえるように、ギブ・アンド・テイクの精神で仲良くなる。ポイントは、洗練された大家はあまり表に出てこないことと、本当に紹介に足る人物と事業性でないと自分の大切な銀行担当者を紹介してくれない。礼儀を尽くしつつ、自身のやれる宿題、恩返しはしっかりと行おう。

 ②融資獲得に長けているコンサルタント、もしくは大家仲間にコンサルタント費用を払って融資のアレンジをしてもらう。これは一番手っ取り早い。そしてお互い本気で動けるので、より有利な融資条件を引け出せる可能性が高い。実際に僕も過去にはお世話になったし、そのおかげで年間の支払い金利が減り、ローン後キャッシュフローが増えるのだから、コンサル費用を払って余りあるリターンがある。

 ③自分でひたすら銀行を訪問する。これはハーバード式不動産投資術のDo Your Homework精神に慣れてきた皆さんなら、ぜひやってもらいたい方法だ。門前払いはざらだが、そこからの学びは非常に大きい。そして、銀行に突撃訪問をすればするほど、自分独自の銀行開拓ができる。僕の場合もはじめて融資OKをもらった銀行は自身で突撃した銀行で4行目だった。

 なお、本連載で説明してきた投資事業計画書(プロ・フォルマ)は英語で作成することができれば、世界中どこでも通用する共通言語となる。今回は、僕の経験と日本の融資事情に合わせて、実際に僕自身が銀行に提出して、有利な条件での融資を獲得している事業計画書を共有する。

 ぜひ、この事業計画書をダウンロードして、ご自身が取り組もうとする物件の数値を入れてもらい、銀行に持ち込んでみてほしい。もちろん1行ではなく、最低でも5行に。きっと担当者の反応が変わるはずだ。https://www.kurofune-dh.com/contact