定年まで働くなんて無理……ならば、生涯賃金2億円を株式投資で稼いでしまおう! そう決意した入社3年目、知識ゼロの状態から株式投資をスタートした『割安成長株で2億円 実践テクニック100』の著者・現役サラリーマン投資家の弐億貯男氏。年間平均利回り30%で資産を増やし、当初の計画を前倒しで2億円達成! 現在もどんどん資産を増やしている。忙しいサラリーマンでも真似できる「100の実践ノウハウ」を徹底伝授!
大切なのは具体的な「目標額」を決めること
私は投資を始めてほぼ1年経った2003年8月頃から、株式投資の取引記録をつけ続けています。
そのとき「株式資産2億円を貯める」という目標を掲げ、達成時期2020年、運用利回り年率平均30%と設定しました。
なぜ2億円だったかというと、その頃の会社員の生涯年収が2億円だったから。
そのうち1億円で配当利回り4%の銘柄を保有すると、配当金(インカムゲイン)として会社員の平均年収に匹敵する税引き前400万円の不労所得を毎年得られます。
そうなれば早期リタイアも可能になります。
残り1億円のうち、半分の5000万円で値上がり益(キャピタルゲイン)狙いの株式投資を続け、もう半分の5000万円は預貯金で寝かせておく目算でした。
この大きな目標が成し遂げられた理由の1つは、先に具体的な「目標額」を決めたからだと思います。
「投資元本」「目標額」「達成時期」を決めると、必要な「運用利回り」を逆算できます。
いまから考えると「年率30%」という目標はかなり高めの設定でしたが、投資生活前半で30%を超える運用益を上げ、後半は多少落ち込んだものの、平均すると年率30%の運用益を実現できて2019年に資産2億円を達成できたのです。
株式投資をするなら投資元本・目標額・運用年数から一度、運用利回りを計算してみましょう。
ネット上の「金融電卓」(www.morningstar.co.jp/tools/simulation/)などを活用すると一発でわかります。
毎月30%の利益を出そうとすると早く利益確定したくなりますから、年間トータルで30%の利益を出すと考えたほうがいいでしょう。
仮に年15%の利益しか出なかったとしても、「含み益があるから、来年か再来年にはリカバーして年率30%をクリアしよう」というふうに、数年単位でとらえる考え方も大切です。