シリーズ18万部突破の最新刊『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』の著者・精神科医Tomy先生が、voicy「精神科医Tomy きょうのひとこと」で元気が湧き出る言葉の音声配信を始めた。終わりの見えないコロナ禍で不安が広がるいま、心のなかに小さな希望を増やす方法を教えてくれる。きょうのひとことは、これ!
「他人って基本無いものねだりなのよ」

他人のひと言にイラッとしない方法Photo: Adobe Stock

もともと無いものねだり

きょうのひとことは、
「他人って基本無いものねだりなのよ」

基本的に自分のことは、自分にしかわからないんですよね。
だから、他人には自分のことなんてわからない。

でも、他人っていうのはね、いろんなことを思ったらポンポンと口に出します。
それは、あまり深い意味がないことが多いです。

思慮深くて余計なこと言わない人っていうのもいるんですけど、限界があります。
なんかの折に、ポロッと口にした言葉が、相手の状況を把握していない言葉だったり、
場合によっては傷つけるような言葉だったりするわけなんです。
それを聞いていちいち傷ついていたりとか、イライラしたりしていても、しょうがないです。

というのも、相手の気持ちって、わかりっこない。
推察するしかないんですよね。

自分だってそうです。
相手がどんな状況でどんなふうに思っているかなんて、そんなことすべてはわかりません。
だけど、口っていうものがありますから、やっぱり何か喋ってしまうわけです。

喋っちゃった言葉が、救いになるような言葉になったり、笑えるような言葉だったりすることもあるかもしれないけれど、イラッとさせたり傷つけたりする可能性もあるんですね。

だから、大事なことは「もともとないものねだりなんだ」ということ。
それはなぜかというと、他人の状況なんかわかりっこないから。
他人の心なんか、本質的には全部わかることはできないのだから。

ですから、「ないものねだりなんだ」ということを頭に残しておくことで、ちょっとイラッとしたときでも、サラッとか流せるようになると思います。

きょうのひとことは、
「他人って基本無いものねだりなのよ」
でした。

参考になったかしら?