とくに注意したいことは、水を止める際、洗った手で蛇口のハンドルをさわらないようにすること。ハンドルにはウイルスが付着している可能性が高いからです。

風邪ウイルスのホットスポット
ホテルの「リモコン」は要注意!

 誰かが室内に持ち込んだ風邪ウイルスは、他の人がウイルスの付着したドアノブや受話器に触れることで広がります。風邪の予防には、室内のまめな拭き掃除が役立ちます。

 風邪の症状をもつ人々の住宅で、TVリモコン、洗面所の蛇口のハンドル、冷蔵庫の扉のハンドル、テーブル上の塩コショウ入れは、風邪ウイルスのホットスポットでした。付着したウイルスは48時間後にも感染力を維持して潜んでいました。先月の米国伝染病学会総会での報告です。

 同研究チームが、昨年、宿泊客が去った後のホテルの客室を調べて同様の報告をしています。

マスクの使用で症状が半減!
まずは3週間着用を

 マスクは、風邪を周囲の人にうつさないためだけでなく、風邪の予防にも役立つようです。

 約1000人の同じ寮に住む大学生を対象にした研究で、風邪シーズンにおけるマスクの着用が、咳や発熱、悪寒のような症状の発生を最大5割減少させたというミシガン大学の報告が、同じ米国伝染病学会でありました。効果は着用を開始した3週間後からはっきりと現れました。

運動習慣は続けるほど免疫力UP
予防接種は菌種が合わなくても有益

 適度な運動は免疫力を向上させます。週に5日、心拍数が増すような活発な1回45分間のウォーキングを続けた人々は、風邪のリスクが3分の1に低下しました。運動の継続期間が長くなるほど効果は高くなりました。

 風邪やインフルエンザのウイルスは600種ともいわれます。予防ワクチンの菌種が実際の感染菌と一致することは稀です。しかし、予防接種を受けることは、菌種が異なったとしても、感染リスクを低下させるだけでなく、感染した場合の症状を軽くすることが報告されています。

身体も飲み物も温かく

 身体を温かく保ちましょう。外出時はマフラーと手袋を着用してしっかり防寒をしてください。冷えは首の後部から入るといわれます。

 スープなど、温かい飲み物を飲む習慣も風邪の予防や回復に役立ちます。チキンスープには薬に匹敵する効果があるようだという報告もあります。

 ウイルスは乾燥を好みます。就寝中も含めて、加湿器を使用して室内が乾燥しないようにしましょう。十分な質の良い睡眠と疲労をためないことも大切です。

 本格的な流行シーズンはもうすぐです。万全な予防対策でこのシーズンを乗り切ってください。