“やらせレスキュー”は
今年急増したコンテンツ

 こうしたやらせレスキュー動画は、海外の動物福祉団体がまとめたリポートによると、数年前から一定数あったが、今年に入って急増したそうである。人気となった動画群の視聴回数は累計約1.3億回というから、これは無視できないトレンドといっていいであろう。

 こうした事態を受けて、先に書いた通り、YouTubeがポリシーを改定してやらせ動物レスキュー動画を、新たな“動物虐待”動画として取り締まるようになった。取り締まりには収益化の無効化、動画削除、アカウント停止などの措置が取られるようである。

 やらせレスキュー動画は主に東南アジアで投稿されていたが、YouTubeのポリシー改定によって、動物保護をメインコンテンツとする国内のある人気YouTuberも“やらせ判定”を受けてひと騒動になっている。

 ともあれ、“やらせ動物レスキュー動画”の存在すら知らなかった筆者にとって、そうした動画群に対してポリシーを改定して即応したYouTube側の対応は、素晴らしく感じた。これを機に、愛玩動物への意識が世界的に一層深まってくれることを期待したい。