神奈川の人気校は21年入試の勢いが継続

 2月1日から始まる東京と神奈川の入試について、まずは神奈川から見ていこう。21年入試も好調だった日本大学藤沢は、1日の第1回が前年比2倍強で100人台に乗せ、予想倍率は21年の2.4倍から5倍台半ばまで爆上げしている。

 前年比1割以上伸ばした入試の中で志望者数が多いものとしては、1日午後の神奈川大学附属(1回)が400人台半ばまで4割も増やしているのが際立つ。予想倍率も3倍を大きく超え、もはや受けやすい入試とはいえなくなりそうだ。4日の3回も5割増で200人台半ばに達し、予想倍率はなんと8倍である。

 300人以上となると神奈川は数少ない。5日の日本大学(C回)が1割強増やして300人超となったほか、それぞれ1割増の4日の鎌倉学園(3回)と桐光学園(3回A・B)くらいである。3日の逗子開成(2回)は3割強増えて300人に迫る勢い。予想倍率は6倍弱だ。

 100人以上で見てみると、1日の鎌倉学園(1回)が2割半の増加で200人弱となり、予想倍率は3倍台半ばに、1日午後の関東学院(一期B)は5割増で200人台半ばまで増やし予想倍率も3倍となっている。同じ1日午後では日本大学(A2回)が1割増で200人を大きく超えている。他には、1割強増えた2日午後の桐蔭中等教育学校(2回特奨)、6割弱と大きく伸ばした3日の関東学院(一期C)が100人台半ばを超えた。

 100人に満たない入試で伸びが大きいのは、1日の森村学園(1回)が3割強、山手学院(A午前)が2割弱、2日の森村学園(2回)が5割弱、2日午後の桜美林と4日の東海大学相模(C)がいずれも2割半といった具合に増えている。

 志望者減で緩和傾向にある入試としては、2日の栄光学園が1割強の100人減らしているのがまず目に入る。予想倍率も3倍を下回った。

 300人前後では、5日の法政大学(3回)が1割ほど減らして予想倍率は10倍ちょうどとなっている。3日午後の青山学院横浜英和(C)も1割強の減少により7倍超の実売率が6倍台半ばまで緩和する予想だ。4日の日大藤沢(2回)は200人を超えているが、2割弱減らして予想倍率は5倍強にまで落ちた。募集定員が少ない2回目以降の大学付属校はいずれもかなり狭き門である。