【ポイント3】
相手の間違いは
とりあえず心にしまっておく

議論や会話の中で、相手が間違ったときに、ここぞとばかりに相手を追い詰めてはいけません。

「セールを先週知っていれば、今週のセールを利用した」

と主張する常連客の間違いに対し、私は、

「先週からセールが告知されていた」

と言って、いっそう対立を深めてしまいました。

一方、懐の深い店長はそんなことには一切ふれません。

相手の間違いに気づいても、いったんしまっておき、どうしても違いを指摘しないといけなくなるまでじっと取っておきましょう。

【ポイント4】
相手の逃げ道を確保する

コミュニケーション上、逃げ道がなくなるまで、相手を追い詰めてはいけません。

ルールや正論だけで攻めこむと、逃げ場を失った相手が暴発して話が決裂します。

相手を追い詰めることなく、逃げ道を用意し、会話の出口を見つけるといい結果が得られることがあります。

現にこの店長は、

「よろしければ、今週の5個と来週の5個で20%引きにし、来週の分の5つは、こちらで取り置きして来週にお渡ししましょうか?」

と相手に打診し、相手に決めてもらうことで、出口を見つけたのです。

論理の「平和的利用法」を少しだけご紹介しました。

スタンフォード式生き抜く力』ではより詳しく説明しています。ぜひご覧いただけたらと思います。