うっかりミスが多い人ができる対策とは?
──どんなに注意してもケアレスミスを連発してしまう人は、どのように対策したらよいでしょうか。
本田:うーむ、これも難しい問題ですが、ケアレスミスに関しては、ひとりで防ぐのは無理なんです。というのも、ミスが多い人は何百万回こなしてもミスは減らないんですよ。
とくに、ADHの特性がある人は、目についたものに気を取られやすいところがあり、細かい作業が苦手な傾向にあります。
そういう人は、多少のミスが出るのはしかたがないと考え、目標を「ミスしないこと」にするのではなく、「ミスをしてもカバーできるようにすること」に設定したほうがいいです。
──具体的には、どんな対策が有効でしょうか。
本田:たとえば、相手からの指示を忘れてしまうことが多いのであれば、打ち合わせで話した内容をメモしておいて、終わったあとすぐにメールで共有しておくんです。
そうすれば、何か間違いがあったときに指摘してもらいやすいですし。ミスしやすそうだな、苦手だなと思う案件であれば、周囲に「ミスがないかどうか、確認してもらえますか」と協力を求めるのもいいと思います。
──なるほど、あらかじめ予防線を張っておくんですね。
本田:ミスをしてしまうのは仕方がないので、ミスが起きても問題ないようなダブルチェック体制を組んでおく。職場環境を整えておく。というのが大事だと思います。