二酸化炭素(CO2)を排出しない太陽光や風力など環境に優しい「グリーンエネルギー」は、脱炭素社会を実現するための切り札だ。そして今、グリーンエネルギーは電力を作る側の電力業界だけでなく、電力を使う側である製造業やIT業界など、ありとあらゆる業種が入り乱れて争奪戦となっている。新しいグリーンエネルギーの争奪戦は、従来の電力ビジネスにこれまでとは異次元の地殻変動を起こそうとしている。特集『新・グリーンエネルギー戦争』は11月8日(月)から14日(日)までの全7回でお届けする。(ダイヤモンド編集部 堀内 亮)
#1 11月8日(月)配信
トヨタが日本最大級の再エネ企業の「買収」に触手、足掛け3年の猛アタック【スクープ完全版】
トヨタグループが、日本最大級の再生可能エネルギー企業、ユーラスエナジーホールディングスの買収を検討していることが、ダイヤモンド編集部の取材で分かった。自動車業界の世界一であるトヨタが、なぜ畑違いの再エネ企業に触手を伸ばしているのか。その理由を解き明かす。
#2 11月9日(火)配信
ソニー、アップル、アマゾン…「電力業界の序列」をかつての上客がぶち壊す理由
米アップルやアマゾンといったITジャイアントは電力業界にとって、電力を大量に使う大口顧客である。そのITジャイアントが、発電事業にまで首を突っ込んでいる。電力を使うプレーヤーが、発電サイドに介入する動きが広がりつつあり、電力業界のヒエラルキーを突き崩そうとしている。
#3 11月10日(水)配信
平均年収1148万円も!再エネ企業が東電・関電をしのぐ待遇で求める「勝ち組人材」の条件
株式市場で再生可能エネルギー銘柄として注目を集め、時価総額が急上昇しているレノバとイーレックス。両社の平均年収は、東京電力ホールディングス、関西電力、中部電力の大手電力3社を上回る。どんなキャリアを持つ「再エネ人材」が勝ち組になれるのか。
#4 11月11日(木)配信
ジェラが1750億円投じて「東南アジア丸ごと脱炭素」の大勝負、勝算を徹底検証
日本最大の発電事業者であり、世界最大のLNG(液化天然ガス)取扱量を誇るジェラは、1750億円もの巨額を投じてフィリピンの大手電力会社に参画した。日本、フィリピンでの事業を通じて「東南アジア丸ごと脱炭素化」をリードする壮大な野望を抱いている。
#5 11月12日(金)配信
「NTTが本性を現した!」電力業界が戦々恐々、再エネ開発や電力小売りに本格進出の実態
NTTグループに空前の「モテ期」が到来している。子会社のNTTアノードエナジーに、再生可能エネルギー開発や事業買収などの依頼が殺到しているのだ。モテ期を好機と捉え、NTTグループは発電や小売り事業などに本格進出。電力業界は「NTTが本性を現した」と戦々恐々としている。
#6 11月13日(土)配信
デロイト、PwC…4大コンサルが相談殺到で大儲け!グリーン電力調達狂騒曲の裏側
太陽光をはじめとする再生可能エネルギーで発電した「グリーン電力」の確保は、脱炭素社会でビジネスを展開するための“入場券”といえる。グリーン電力の調達に悩む企業の駆け込み寺となっているのが、コンサル業界である。空前の商機到来に、ビッグ4は顧客獲得争いでしのぎを削っている。
#7 11月14日(日)配信
「早よせなあかん!」村田製作所社長が再エネ100%達成に本気で焦る理由
積層セラミックコンデンサーで世界シェアトップクラスを誇る電子部品業界の雄、村田製作所。同社は自社工場に再生可能エネルギー発電施設を自前で続々と導入している。「再エネ100%は、早よせなあかん!」と焦る中島規巨社長がその真意を語った。
Key Visual by Kaoru Kurata