1万円の金融商品から
子どもと投資を始める意義
だからもし、お子さんがこの本を読んで
「運用を始めてみたい」
と言ってきたら、
「いいんじゃない?」
と言ってあげてほしいと思います。
ただし、100円で買える金融商品はありません。
でも1万円の金融商品ならあります。
そこで、
「じゃあ、まずは1万円を貯めようね」
と、“稼ぐ”と“貯める”も一緒に学んでいけるわけです。
この本には涙ぐましいほど、細かく丁寧に、貯金ゼロの子どもがどうしたら1万円を貯めることができるか? なんと、「おこづかいの頼み方」の書き方まで書かれていますからぜひ活用ください。
子どもたちへのメッセージ
私には2人の子どもがいます。
自分が長く金融畑を歩いてきたからといって、子どもたちにお金の教育をたくさんしてきたわけではありませんが、
「運用は長く続けるほどいいんだよ。
40年、50年続けていくほうがいいよ」
とだけは伝えてきました。
その影響か、上の子は社会人になってすぐ証券口座を開き、金利がついている商品をちょっとずつ買い足していっているようです。
それだけでなく、ハイリスク・ハイリターンの投資にも挑戦しています。
さてこれらが、50年後、100年後にどこまで増えているか……。
大人の方には、この本を読んで初めて「運用期間は長ければ長いほどいい」ということを知り、「遅かった……」とがっかりされるかもしれません。
でも、とにかく今から始めてほしいです。
なにせ人生100年時代。まだまだ時間はありますから。
いつでも、今日が一番早い! のチャレンジ精神あるのみです。
(本原稿は、ジェームス・マッケナ+ジェニーン・グリスタ+マット・フォンテイン著『13歳からの億万長者入門──1万円を1億円にする「お金の教科書」』の訳者による特別寄稿です)
(第3回につづく)