年間200万円の貯金は現実的か
1億円へのアプローチ方法は見えてきましたが、年間200万円の貯蓄というのはけっこうハードルが高い数字に思えます。「そもそもそんなの無理だよ」と思われた方もいるかもしれません。
そこで、貯金の仕方として私がおすすめするのは、「四分の一天引き貯金法」です。これは明治時代に林学博士として明治神宮の森などを設計しながらも、勤倹貯蓄の生活と投資で大きな財産を築いた本多静六博士の提唱した方法です。
やり方は非常に単純で、「あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加のもとに繰り込む」というものです(本多静六『私の財産告白』実業之日本社)。
この考え方を適用すると、実際、どの程度貯金できるのでしょうか。国税庁が行った平成23年度分の民間給与実態統計調査の数字を使って、平均給与からシミュレーションしてみましょう。
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こうやってみてみると、200万円貯金はかなりきびしいようです。ですが、これは片働きの場合です。そこで夫婦共働きの場合にはどうなるかの試算をしてみます。
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上の表は、民間給与実態統計調査から、年齢別の男女の平均給与を足し合わせた簡易なものなので参考として見ていただきたいのですが、今度はかなり若いうちから200万円ずつの貯金もできそうです。