技術の進歩やAIの台頭により、これからは社会や経済の動きにとらわれず、「自分にしかできないこと」で輝く時代になりました。自分の得意分野や好きなことを磨き、売り物にして、他の誰にも負けない武器を手に入れる…その第一歩が「捨てる」ということ。「捨てる」というのはシンプルライフを目指すことではなく、自分が本当にやりたいことに集中するための「スペース(余白)」をつくることが大切です。そこで今回は、著述家・臼井由妃さんの著書『「自分にしかできないこと」以外、捨てなさい』(青春出版社)から、「スペース(余白)」を充実させる時間術について抜粋紹介します。
コロナ禍は人間関係を整理するチャンス
「いらないものを捨てるだけで、人生は大きく変わる!」これは、成功する人が持つ共通認識でもあります。行動をためらったり、悩みや心配事が増えるときには、必ずといっていいほど、余計なものや人間関係に支配されています。
まずは仕事です。どうもうまくいかないときや集中できないときには、今までのやり方を捨てましょう。過去、その方法で成果が出たとしても捨てる。今では通用しない過去の経験を物差しにしているから、判断を誤るのです。
コロナ禍の2年、古い考え方に縛られ、変わることができず倒産の憂き目にあった会社を私は数多見てきました。周囲からどう見られるか、評価されるかと気にする「こだわり」や、かつての成功体験から生じる「プライド」も捨てましょう。すると自然と仕事への取り組み方や人との接し方が変わって、素晴らしい評価を受けたり、チャンスが巡ってきます。