ひろゆきが語る「転職すべきタイミング」ベスト1ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
著書『1%の努力』では、彼の「考え方の根っこ」を深く掘り下げ、思考の原点をマジメに語っている。この記事では、ひろゆき氏にさらに気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

転職の「いいタイミング」とは?

 時代も変わり、転職が当たり前の世の中になりました。この記事を読んでいるあなたも、一度や二度は考えたことがあるのではないでしょうか。

 とはいえ、「逃げの転職」「転職ガチャ」など、ネガティブな側面もあります。そもそも転職に成功できる人は、前の職場でも大きな活躍ができている可能性が高いですからね。

 評価されているけど、その評価に見合わないと思ったから、「攻めの転職」をするのですから。

 とはいえ、どんな人でも転職の「いいタイミング」があると思うので、それについて見ていきましょう。

会社が「誰」を評価しているか

 転職を考えるポイントは1つです。

 それは、今の会社で「誰」が高い評価を受けているか、です。

 その人が評価されている理由に「納得感」があるのであれば、今の会社に残る選択肢が出てきます。なぜなら、その人を目指せばいいからです。あるいは、追い抜くように頑張ってみることもできるはずです。

 逆に、まったく納得できない人が評価されていたら、どうでしょうか。

 その場合は、転職を考えてみるといいと思います。

個人と会社の「価値観」

 評価のポイントは、会社によってそれぞれです。「明らかに会社の利益に貢献した人」が評価されるのか。「なんとなく上司に好かれている人」が評価されるのか。

 どちらが良い悪いではありません。あなた自身の価値観と会社の価値観が合っているかどうかが重要です。

「ちゃんと利益を出して貢献したのに、ぜんぜん評価してくれない」
「ムードメーカーとして会社の行事にもリーダーシップを発揮したのに、ぜんぜん評価してくれない」

 個人と会社の価値観が異なると、このどちらにもなりうる可能性があります。

 であるならば、自分の価値観と合うところにさっさと移ったほうがいいでしょう。

転職せずに「消耗する?」

 また、なかなか転職に踏み出せずに、今の会社を変えようと努力する人もいます。

 もし圧倒的に会社の業績を上げるくらい活躍しているならば、少なからず経営者や役員に影響を及ぼせるかもしれません。

 しかし、そうでない場合は、ムダな努力に終わるでしょう。

 それに、会社の評価の仕組みを解決するには、あなたが出世して役員レベルになるのを待つしかありません。

 それくらいの役職になれば、あなたの権限で会社を変えることができます。

 ただ、多くの人にとっては、あまりに時間がかかります。

 ということで、自分と会社の価値観さえ確認できれば、別に遠回りせずに若いうちに転職をすればいいと思います。早ければ早いほうがいいですよ。

 といっても、移った先の会社でも同じような悩みになることは避けたほうがいいので、ちゃんとリサーチして移るようにしましょう。ちゃんと事前に情報さえ集めれば、転職がガチャになる可能性を限りなく下げられますからね。 

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、38万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。