Cさんが大学院へ進学後
子どもが18歳になった時、貯金はいくら?

 2年間大学院に進学した後、Cさんは仕事に復帰する予定です。就職後の年収は400万~450万円程度になると書かれています。その中間の425万円を年収とし、手取額を380万円とします。

 年間の支出は大学院の学費等のほか、健康保険や国民年金の支払いも無くなるので、278万円になります。この金額に貸与型奨学金の返済額が加わりますが、返済プラン等が不明なので、試算では将来のいずれかの時点で一括返済を行うことにします。

 年間の収支は手取収入380万円、支出278万円なので102万円の黒字になります。大学院への進学終了後、Cさんは37歳、子どもは小学校5年生の11歳です。子どもが大学へ進学する18歳まで7年間あることから、年間102万円の貯蓄が継続できれば714万円になります。

 ただ、子どもの成長と共に生活費が増えるほか、部活動の費用や塾へ通う費用もかかるはずです。収入も増えていくでしょうが、収入の増加率より支出の増加の方が多いと考えられるので、7年間の貯蓄額は約300万円減らした400万円とします。

 子どもが18歳になって、大学へ進学するまでのCさんの貯金額を整理しましょう。現在から7年後までにできるであろう400万円の貯金と、Cさん自身の貯金から大学院進学関連費用を取り崩した後の残り額を合算します。すると、400万円+508万円=988万円の貯金ができる計算になります。

 しかし、子どもはCさんが大学院を修了された後で小学5年生ですから、中学校、高校の教育費が発生します。この試算では高校までは公立通いとして計算しましょう。中学校の学費が約150万円、高校が約140万円で、合計290万円となります。従って、988万円の貯蓄から中学校、高校の費用(合計290万円)を差し引くと、残りは698万円になります。