事前準備(2か月)
ステップ1.「転職の軸」を明確にする
本書P220で触れましたが、なによりもまず、「転職の軸」を固めましょう。
サラタメ:あなたが今回の転職で実現したい最優先事項は何ですか?
それを実現するためなら、最悪、何を捨てられますか?
ステップ2.スケジュールを立てる
転職活動は半年ほどかかります。
大手転職メディアで平均3か月とあったりしますが、それは短すぎる印象です。
サラタメ:転職支援サービスは、転職者の内定=成約というビジネスモデルですので、早めに内定を決めてもらったほうが商売としてプラスです。その思惑が反映されているのでは……? と勘ぐっています。
もちろん書類審査・面接など、短期集中で済ませられれば、それに越したことはないですが、業界・企業選びに多くの時間を割くべきだと思います(よく1~2週間といわれていたりしますが、私としては2か月ほどかけて吟味することをオススメします)。
ステップ3.自己分析をする
自己分析には「can(何ができるか)」と「want(何がしたいか)」という2軸があります。注力すべきは「can」の分析。「自分は今までどんな業務をやってきて、どんなことができるのか?」を深掘りしましょう(「自己分析」の詳細は本書P246)。
ステップ4.情報収集をする
自分が志望する業界・企業について情報収集をしましょう。
業界情報については、「儲かる業界構造になっているか?」「市場規模が急激に縮小していないか?」、この2点を必ずチェックしてください。
この2つが満たされてない業界への転職は避けるべきです。
個別の企業情報については、「業界内でのポジショニング」「仕事内容」「待遇」「労働環境」などをチェックしましょう。
特に「業界内でのポジショニング」は大事です。
業界でNo.1なのか、2番手からNo.1を狙っているのか。その立ち位置によって求められる人物像や、面接で表現する内容が変わってきます。
情報収集は、信頼できる相談相手がいれば、まずリアルな口コミを頼りましょう(リアルな口コミの重要性については本書P290)。
あとは各企業の公式サイト、転職エージェントサイト、転職サイト、口コミサイト、『就職四季報』(東洋経済新報社)などが使えます(転職エージェントサイト、転職サイトの活用法はP275、口コミサイト、『就職四季報』の活用法は本書P268)