応募(2か月)
ステップ5.応募書類を作成する

 応募企業が決まったら、「履歴書」「職務経歴書」を作成し、応募を進めます(企業によっては、追加して指定様式のエントリーシート提出を求められる場合も)。

「履歴書」と「職務経歴書」では見られるポイントがまったく違うので、その点に注意して作成しましょう(詳細本書P321)。

 書類作成は、特殊なエントリーシートの提出を求められない限り、ステップ4までに自分の業務内容の棚卸しや企業研究が終わっていると思うので、あまり時間はかからないはずです。

サラタメ:志望企業の募集条件に合わせ、多少のカスタマイズは必要となりますが、土日をフルに使えば終えられるくらいの作業量です。

ステップ6.面接を受ける

 書類審査を晴れて通過したら、面接に進みます。

 書類作成時点で「自己PR」や「志望理由」をつくり込んでいれば、面接に向けてその内容をつくり直す必要はありません。

 逆に、「提出書類」と「面接での回答内容」の一貫性は、見られるポイントの一つなので、むやみに変えないようにしましょう。

 軸となる内容は提出書類と同じでOKですが、文章で表現するのと、いざ面接会場で話すのでは勝手が違います。自宅で本番さながらに、声を出して練習することを怠らないでください(誰かに面接官役をやってもらえればベスト)。

 面接回数は平均2~3回。それをだいたい10日間隔で繰り返すので、最終面接を終えるまでに、1か月ほどかかります。平日に面接がある会社も多いので、働きながら転職活動を進めている人の場合、休暇を取って日程調整する必要があります。

サラタメ:急に休暇を取ると、けっこう怪しまれます(笑)。オススメは「歯医者」を理由に休暇を取ること。歯医者を理由にしておけば、定期的に何度か休んでも怪しまれにくいです。

内定&退職手続き(2か月)

サラタメ:面接突破、おめでとうございます! ここからは、内定獲得後の動きについて解説します。まだ油断は禁物。円満に退職し、新会社で快く受け入れてもらうため、万全の準備をしましょう。

ステップ7.内定をもらう

 内定通知を受け取ったら、改めて「自分の転職の軸に合っているか?」を確認しましょう。

 いざ書類や面接での審査が始まると、内定を取ることが目的化してしまいがちです。

 しかし、最も大事なのは「自分の転職の軸に合った転職ができるか」という点。

 詳細な労働条件を人事担当者に確認後、改めて「転職の軸」に合致していることを確認してから、内定承諾の返事をしましょう(内定承諾前のチェックポイントについては本書P357)。

ステップ8.退職手続き

 内定承諾の意思が固まり、新しい勤務先が求める勤務開始日も確認できたら、最後に退職手続きを進めましょう。

 転職先となる会社は「なるべく早く来てほしい」、今いる会社は「なるべく長くいてほしい」と言ってくるケースが大半ですので、調整は難航するはず。これからつき合いが長くなる次の会社の事情を優先しつつ、なるべく全関係者が納得する形を目指しましょう。

サラタメ:なるべく退職日の1~2か月前には、退職の旨を伝えるようにしましょう。最悪、2週間前に「退職届」を提出すれば法的に問題ありませんが、退職の意向が固まっているのであれば、早めに伝えてあげたほうがいいですね。

(本原稿は、サラタメ著『真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン』からの抜粋です)

〈まとめ〉
・転職活動には8つのステップがあり、約6か月かかる

事前準備

 1.「転職の軸」を明確にする

 2.スケジュールを立てる

 3.自己分析をする

 4.情報収集をする

応募

 5.応募書類を作成する

 6.面接を受ける

内定&退職手続き

 7.内定をもらう

 8.退職手続き

・「ステップ4.情報収集」はしっかり時間をかける

・ブラック企業に応募してしまったら、努力がすべてムダになる

・じっくり自分のペースで取り組む