メリット③ 仕事の視野が広がる
「机の上で学んだ知識など、営業の世界では役に立たない」と思っていた私は、資格の試験勉強で学んだ知識が実務で活かせるのかどうか不安でした。
しかし、そんな不安は杞憂に終わりました。
仕事にかかわる資格の勉強をすることで、「実務のフローがなぜそうなっているのか」「なぜその書類が存在するのか」「なぜ面倒な手続きが必要になっているのか」といった実務上の疑問点がどんどん線でつながっていきました。
例えば、賃貸の重要事項説明書の最後に「媒介報酬として賃料の1か月分を支払うことに承諾しました」という一文があり、別途署名捺印をしてもらっていました。しかし、新人のころの私はなぜそうするのかが理解できていませんでした。
その後、宅建士の試験勉強をしたことで「借主の承諾がないと、借主から1か月分の仲介手数料がもらえない」ことがわかりました。このように、資格試験の学習をすることは実務の理解を深めることにつながります。
自分自身が責任者になったり、独立開業したときに迷わず判断を下したりできるようになり、仕事に対する「自信」につながるのです。
メリット④ 仕事のモチベーションアップ
資格試験のいいところは、ゴールを設定できることです。
ただ漠然と本を読んでいるだけでは、知識はついてもスキルは身につきません。資格試験というゴールに向かって、日々学習を継続することは、仕事へのモチベーションアップにもつながります。
そして、最終的に合格することで大きな自信となり、今後の仕事に対してすごく前向きになれますし、ひいては転職や独立開業といった選択肢もおのずと広がっていきます。
(本原稿は、棚田健大郎著『大量に覚えて絶対忘れない「紙1枚」勉強法』を編集・抜粋したものです)