ETFは、原則として定時定額の積立投資では買えない

「定時定額による投資」というのは、「毎月1万円ずつ」というように買っていく、いわゆる積立投資です。投資信託は積み立てで買えるので、「ドルコスト平均法」によって購入単価を平準化することができます。 

 毎月1銘柄100円や500円といった少額からの積み立てができる金融機関もありますから、コツコツ積立投資をするなら、購入時手数料がかからない「ノーロード」のインデックス投信が向いていると言えます。

 一方、ETFについては、SBI証券で一部の海外ETFの定時定額購入が可能となっていますが、原則として定時定額では買えません

 さらに押さえておきたいのは「分配金の自動再投資」についてです。

 投資信託でもETFでも、分配金が発生します。資産を雪だるま式に増やしていくには、分配金を再度、投資に回すことが望ましいといえます。この点、投資信託なら「分配金再投資型」を選べば分配金を自動的に投資に回してもらえます。

 一方、ETFの場合は分配金をいったん自分で受け取ることになります。海外ETFの場合、四半期ごとに分配金が出るのですが、再投資したい場合は自分で投資し直す必要があります。老後資金づくりなどを目的として雪だるま式に資産を増やしていきたいなら、ETFでは再投資の手間がかかる点で少々面倒ですから、投資信託のほうが向くといえます。